【実例付】パワーポイント資料の図解テクニック③|相対関係・象限図、一覧表

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【作成編】パワーポイント資料の情報の図解③

限られたスペースで情報をわかりやすく伝えるには図解がとても有効です。ただし、ゼロから生み出すことは難易度が高く、実例やフレームワークの引き出しを沢山持っていると業務効率・品質ともに向上します。本シリーズでは2回にわたり図解の事例を紹介します。ぜひご参考ください。

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今回は、前々回(【実例付】パワーポイント資料の図解テクニック①|ロジックツリー、弁図、相関図)と前回(【実例付】パワーポイント資料の図解テクニック②|フロー、スケジュール、サイクル)に引き続き、情報を図解する作業についての解説です。

今回はパワーポイント資料上で要素間の比較を示す際に有効な図解をご紹介します。
いずれもよく使うパターンになりますので、必ず覚えてください。

1.相対的な位置の図解

パワーポイント資料で要素の相対的な位置や優先順位を明示したい場合は、象限図が有効です。
象限図とは縦軸と横軸からなる図表で、縦軸と横軸で規定される領域を使って要素の相対的な位置を明確にすることができます。市場の細分化や業界内のポジション整理等、事業やマーケティングの分析の場面では頻繁に使われています。
以下は、売上高の大きさと利益率の高さという軸で顧客を象限図にマッピングした図解例です。

パワーポイント 図解 1

3×3で領域を区切っていますが、こうすることでそれぞれの領域に意味合いが生まれ、各顧客が相対的にどういう位置付けにあるのかを容易に理解することができるのです。
また、要素を表すアイコンの大きさを変えることで、3軸で評価することも可能です。

最後に、パワーポイントでの象限図の作成方法をご説明します。
象限図の枠は「ホーム」タブの「図形描画」の中の「正方形/長方形」、もしくは「挿入」タブの「」で作成します。そこに、「矢印」「円/楕円」を追加していきます。
各領域や要素の意味合いがわかるように、凡例を付けることも必要です。

2.象限図の軸の選び方

象限図について、縦軸と横軸の選定の重要性を補足します。
要素間の相対的な位置の表し方は本来無数に存在します。無数の選択肢の中からたった2軸だけを取り出して表現する以上、その2軸である必要性が強く問われます。
選択した2軸が論理構造上の重要な観点でなければ、資料全体の説得力を失いかねないのです。

また、この2軸に強い相関がある場合も有効な表現にはなりません。
例えば、上の象限図の縦軸を「利益率」ではなく「利益額」に変更すると、「利益額」は「売上高」に比例して大きくなる傾向が強いため、要素は左下から右上にかけて直線的に並びます。
左上や右下の領域に配置される要素は例外だけになり、2次元で表現する意味合いが薄れてしまうのです。
重要かつ相関が強くない軸を選定し、読み手に新たな示唆を与えられるよう、納得のいくまで取り組んでください。

3.一覧の図解

パワーポイント資料で要素ごとの情報を網羅的に示したい場合は、一覧表が有効です。
以下は、競合企業の一覧表の例です。

パワーポイント 図解 2

情報量が多い場合は、詳細の一覧をエクセルで別途用意し、パワーポイント資料ではサマリーに留めることを意識してください。

最後に、パワーポイントでの一覧表の作成方法をご説明します。
「ホーム」タブの「図形描画」の中の「正方形/長方形」で作ることも可能ですが、「表」で作成することをおすすめします。
「表」はデザインを修正しにくい側面がありますが、枠の整列に手間がかからないため、見た目上の問題がない時は効率を重視して「表」を選択してください。「挿入」タブの「表」で行数と列数を選択すれば、表は一旦完成します。あとは「表ツール」の各種機能を使って、配色や線の太さ等を調整してください。

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