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成功する研究発表資料の作り方【準備編】

最終更新: 2019年9月2日

「資料作成スピードを10倍にする!プロのパワーポイント資料作成マニュアル」第71回目は、成功する研究発表資料の作り方【準備編】のご紹介です。



成功する研究発表資料の作り方シリーズでは、聴衆者に対し、研究の価値を伝えられる研究発表資料とはどのようなものか?を考察し、実際に作るにあたって押さえておくべきポイントを解説します。


  • このシリーズ記事を読んでほしい方は下記のような皆様です。


  • 学会発表を申し込んだけど、まだ資料を作っていない・・・


  • 学会発表で興味を持ってもらえず質問ももらえないことが多い・・・


  • 研究者や企業の人に自分の研究の価値が伝わりにくい・・・


  • そもそもプレゼンテーションが苦手・・・


  • 研究内容についてプレゼンする機会があるが、聴衆は分野外の人や非研究者が多い・・・


  • 学会発表資料を学生向けの講義資料に活用しているが、理解度が低い・・・



1つでも当てはまった方は、ぜひ最後までお読みいただければと思います。



本記事では、研究発表資料を作る前に認識しておくべきことや下準備についてご紹介します。




1.資料の作成方針を策定する



まず、自分の研究発表で重要なのは



「自分が言いたいことではなく、聴衆が知りたいことを書く」



ということです。


自分ではあれもこれも伝えなければ、と思いがちですが、研究の主体者ではない人たちによってそのこだわりは些末なことだったりします。



限られた時間の中で手法の妙を細かく伝えるよりも、研究の位置づけや背景を厚めに説明したほうが良いケースもあります。



方向性をぶれさせないためにも、どのような資料にすべきなのか、方針を事前に策定しておきましょう。




方針策定例


【読み手のニーズ】


・聴衆者の特徴(専門分野、年齢、所属機関、立場、役職)


→同じ工学系の研究者だが領域はばらばら、30代の若手研究者から教授クラスまで様々、所属は大学院または理研などの研究機構




・シーン(学会発表、シンポジウム、企業でのセミナー、大学の講義)


→学会発表




・発表環境(制限時間、会場、自分以外の発表者の発表内容)


→制限時間は40分、100名程度の規模のホール、自分以外の発表者は基礎研究に近い人が多い



このような読み手のニーズから導き出される構成要件は下記です。





【発表資料の構成要件】


・ページのボリューム(1ページあたり1分程度で計算)

→研究動画紹介も含め30ページ程度




・説明の粒度、資料化する情報としない情報の線引き


→同業者が多いため構築したシステムの詳細は割愛

また、ニッチな領域のため研究の背景と問題を歴史的な流れも含めて厚めに説明




・言葉の専門度合い


→工学系一般に使われる用語は使っていいものの自分の研究領域独特の表現は避けるか説明を入れる




これらはあくまで例示ですが、自身の研究発表に置き換えて想定しておきましょう。





2.パワーポイント作業に入る前にWordで一連の内容をまとめる



いきなりパワーポイント作業に入ってしまうと情報がスライドごとにぶつ切りで並べられ、何のための研究なのか、アカデミアや一般社会にどのようなインパクトを与えうるのかが伝わりにくくなってしまいます。



ストーリー性がある発表資料とするためにも、まずはWordで一連の流れをストーリー化してしまいましょう。



すでに論文を投稿している場合や、過去の修士・博士論文を活用できる場合は、そちらを引用し策定した方針をもとにストーリーを作成しましょう。



一般的な研究論文は



①背景と問題、目的


②方法


③結果


④考察



の章立てでまとめると思います。




ここでポイントとなるのは、①をひとまとめに書いてしまうのではなく、背景、問題、目的に分けてフローチャートのようにすることです。



このように整理することで、研究の社会的、学術的な価値についてのストーリーがより聴衆の頭に入りやすくなります。



背景:

・○○を取り巻く環境にはAやBといった先行研究が存在している


問題:

・一方で「C」については未解明である

・「C」は実用的な技術に応用可能であり、社会的価値がある


目的:

・○○におけるCについて明らかにする



以上、研究発表資料作成の下準備についてご紹介しました。



続きは、成功する研究発表資料の作り方【作成編①】です。方針やストーリーが決まったら、次はパワーポイント上のページネーション策定に入っていきましょう。





ブログをご購読いただきありがとうございました。

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